すきっ歯

すきっ歯を美しく整え、
自信あふれる笑顔へ

すきっ歯を美しく整え、自信あふれる笑顔へ「すきっ歯」は不正咬合の一種で、見た目にコンプレックスを感じる方も多いです。
すきっ歯には2つのタイプがあり、見た目だけでなく機能性にも影響を与えることがあります。
健康な歯を守るためにも、歯列矯正での改善がおすすめです。
このページでは、すきっ歯の原因や予防方法について詳しくご紹介します。

目次

こんなお悩みありませんか?

歯と歯の間に隙間がある

前歯のすきっ歯が気になる

発音がしづらい

歯のすき間に食べ物が詰まりやすい

歯の横の面がうまく磨けない

すき間の歯茎が腫れている

すきっ歯とは

すきっ歯とは、歯と歯の間に隙間ができている状態のことをいい、2つのタイプに分けられます。

空隙歯列(くうげきしれつ)

空隙歯列(くうげきしれつ)歯と歯の間に隙間が認められる場合「空隙歯列(くうげきしれつ)」に分類されます。
歯の成長過程でなんらかの要因により、「歯が小さく生える」「歯がもともと存在しない」「顎の中に埋まっている」ことで、歯と歯の間に隙間ができてしまうのです。

正中離開(せいちゅうりかい)

正中離開(せいちゅうりかい)前歯(中切歯)に限定したすきっ歯の場合は、「正中離開(せいちゅうりかい)」に分類されます。
上唇をめくると、上唇小帯(じょうしんしょうたい)と呼ばれる上唇と歯肉の境目に位置するスジがあります。
通常よりも太く、歯の根本まで伸びている上唇小帯を持っている場合、前歯同士が近づけず、隙間が生じることがあります。

口元から見えるすきっ歯の状態は、外見だけでなく機能性にも影響を及ぼすため、歯列矯正を検討する方が多いです。

すきっ歯の原因

すきっ歯の原因●歯と顎のサイズの不一致
歯や顎のサイズが通常と異なる場合、隙間ができやすくなります。
特に歯が小さかったり、歯の形状が不規則になったりしている場合、隙間が生じることが多いです。

 

●歯の数の不足している
生まれつき歯が不足している状態(先天性欠損歯(せんてんせいけっそんし))や生えるべき歯が生えてこない状態(埋伏歯(まいふくし))の場合、隙間ができやすくなります。
通常の28本(親知らずを含むと32本)の歯が生えるべき箇所に、歯がない状態になるため、歯と歯の間にスペースが生じ、すきっ歯になることがあります。

 

舌の癖や指しゃぶり●舌の癖や指しゃぶり
舌を前歯の裏に押し付ける癖や下唇を咬む癖がある場合、歯が外側に広がって隙間が生じやすくなります。
また、子どもの頃に指しゃぶりを続けると、歯が外側に押し出され、すきっ歯や出っ歯の原因となります。

 

●歯周病
歯周病が進行すると、歯槽骨が溶けてしまい、歯が揺れ動くようになります。
これによって歯の配置が変わり、すきっ歯が生じることがあります。
また、歯列矯正において抜歯を行った場合も、矯正治療後に歯が元の位置に戻ってしまい、前歯同士に隙間が生じることがあります。

すきっ歯を放置するデメリット

すきっ歯を放置するデメリット●咀嚼障害
すきっ歯は、上下の歯が適切な位置で咬み合うことはなく、ズレが生じている状態です。
そのため、食べ物を十分に咬み砕くことができず、胃腸に負担がかかる恐れがあります。

 

●発音の問題
歯と歯の間に隙間ができると、発音時に空気が漏れることがあります。
そのため、発音が不明瞭に聞こえる場合があります。
一般的に、サ行タ行の音は、発音しにくいといわれています。

 

すきっ歯を放置するデメリット●虫歯や歯周病のリスクが高まる
すきっ歯は、歯と歯の隙間に食べ物が詰まりやすい状態になります。
歯磨きしても除去しにくいため、歯間ブラシやデンタルフロスを使用しない場合は、不衛生な状態が長く続き、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

 

●見た目にコンプレックスを感じる
前歯のすきっ歯の場合は、口を開けると目につきやすいです。
そのため、一部の人にとってはコンプレックスに感じ、人との会話に消極的になる可能性があります。

 

●歯並びや咬み合わせの悪化
歯と歯の間に隙間ができると、時間の経過とともに、隣の歯が傾いたり、上下の歯がずれたりすることがあります。
これにより、咬み合わせ顎のバランスが悪くなることがあります。

すきっ歯の予防方法

すきっ歯の予防方法●習慣や癖の見直し
今はすきっ歯でなくても、舌を前歯の裏に押し当てる癖下唇を噛む癖頬杖をつく習慣片方を下向きにして寝る習慣などがある方は要注意です。
これらの習慣が将来的にすきっ歯を引き起こす可能性があるため、意識して改善を目指しましょう。

 

●歯の数や形状の確認
通常、成人の永久歯の総数は28本です。(親知らずを入れると32本)
しかし、永久歯が予定通り生えてこない、先天的に歯が欠損している、または歯が顎の中で埋まってしまっている場合、すきっ歯になるリスクが高まります。

歯が埋没している位置や、顎や歯のサイズによって状況は異なりますが、「歯が足りない」「埋まっている」などの指摘があった場合は、注意が必要です。

 

●鼻呼吸を意識する
口呼吸が続くと、舌の位置が不適切になり、舌で歯を押し出す癖がついてしまうことがあります。
正しい舌の位置を保つために、鼻呼吸を意識しましょう。
その際、舌先が上の前歯の裏側の根元に接していることを確認しましょう。

すきっ歯に対する治療法

学園前いのうえ矯正歯科では、すきっ歯の改善に向けたさまざまな治療法を提供し、美しく健康的な歯並びを実現します。

マウスピース矯正(インビザライン)

マウスピース矯正(インビザライン)マウスピース矯正(インビザライン)は、透明なマウスピース型の装置を使用する治療法です。
段階的にマウスピースを交換していくことで、徐々に歯列を移動させていきます。

マウスピース矯正のメリット・デメリット

マウスピース矯正のメリット<メリット>
●目立たない
透明で薄いプラスチックを使用しており、患者様の歯にぴったりとフィットするため、着用していてもほとんど目立ちません。

 

●取り外しができる
マウスピースを外した状態で、食事や歯磨きが可能です。
また、歯磨きがしっかりできることで、虫歯歯周病の予防が期待できます。
その他にも次のようなメリットがあります。

・治療前に術後の状態がシミュレーションできる
・通院回数が少ない
・金属アレルギーの心配がない
・スポーツが可能
など

マウスピース矯正(インビザライン)<デメリット>
●本人の装着努力に治療効果が左右される
インビザラインでは1日に20時間以上の装着が必要です。
装着時間が不足すると、治療の効果に影響を及ぼす可能性があります。
そのため、食事や歯磨きの時以外はマウスピースを外さないようにしてください。

 

●難しい症例に対応ができない
マウスピース矯正では「歯の回転を取る、細かい動きが苦手」といわれています。
そのため、難しい症例の対応ができない場合があります。
100%マウスピースだけでの治療にこだわると、難症例の場合に治療が困難になることがあります。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正ワイヤー矯正は、歯にブラケットと呼ばれる装置を取り付け、それにワイヤーを通すことで歯を移動させる治療法です。
この治療法では、まず歯科医師が患者様の歯の状態を詳しく評価し、治療計画を立てます。
その後、歯の表面にブラケットを取り付けるための歯列矯正用のセメントを歯に塗り、ブラケットを配置します。
ブラケットは歯の表面にしっかりと固定され、ワイヤーがブラケットに通されることで、歯を引っ張ったり押したりする力が加えられます。

ワイヤー矯正のメリット・デメリット

ワイヤー矯正のメリット<メリット>
●さまざまな症例に対応可能
ワイヤー矯正は、豊富な治療実績があり、難しい症例にも対応可能です。
抜歯をしないとデコボコが治らないケース抜歯を必要とするケースはもちろんのこと、顎の手術を伴うケースにも対応できます。

 

●細かな調整が可能
ワイヤー矯正は、歯並びの状態や治療速度に合わせて細かな調整が可能です。
歯列矯正は、当初の計画通りに治療が進まないことも珍しくありません。
ワイヤー矯正では、細かな点を修正しつつ調整できるため、予定している位置に歯を動かしやすくなります。
その他にも次のようなメリットがあります。

・取り外しをしなくてよい
・マウスピース矯正に比べ歯の移動速度が速い
など

ワイヤー矯正のデメリット<デメリット>
●痛みを感じやすい
ワイヤー矯正は、マウスピース矯正に比べて痛みを感じやすいといわれています。
特に装置を調整した日の夜、翌日、翌々日が痛みのピークといわれており、その後1週間くらいで徐々に痛みはなくなります。

 

●装置が目立つ
ワイヤー矯正は、取り外しができない矯正装置を歯に装着するため、マウスピース矯正に比べて目立ちやすいです。
「仕事に支障が出る」「装置が見えるのが恥ずかしい」と感じ、矯正治療に踏み切れない方も多くいらっしゃいます。
その他にも次のようなデメリットがあります。

・装置が外れてしまうことがある
・歯磨きがしにくい
・食べ物が詰まりやすい
・口内炎ができやすい
など

よくある質問

  • すきっ歯なのですが、自然に治りますか?
    大人の歯、特に犬歯が生えそろった後では、自然に隙間が閉じることはありません。
    犬歯は中心に向かって歯を押しながら生えてくるため、その過程で隙間が自然に閉じることもあります。
    しかし全ての永久歯が生えそろっても隙間が残っている場合は、通常は自然に閉じることはありません。
  • 埋伏歯は抜歯が必要ですか?
    埋伏歯の場合、時には牽引によって歯を引き出すことが考えられますが、状況に応じて抜歯が必要なケースもあります。
  • 正中離開は部分矯正で治りますか?
    全体的な治療が必要になる場合もあれば、部分矯正で改善が見込める場合もあります。
    まずは専門医に相談してみましょう。
  • すきっ歯の治療期間はどのくらいですか?
    一般的には2〜3年ほどかかりますが、個人の状況によって異なります。
    すきっ歯の程度や治療計画によって期間が異なるため、専門医の指示に従う必要があります。
  • 前歯の隣の歯が細い気がするのですが、問題ないのでしょうか??
    恐らく、矮小歯(わいしょうし)という通常よりも歯がひと回り小さいものだと考えられます。
    矮小歯の見た目が気にならないよう治療することが可能なケースもあります。
    まずはお気軽にご相談ください。

著者井上 智裕(いのうえ ともひろ)

●ご来院される皆様へ一言
少しでも負担の少ない矯正治療を心がけております。
見えない・抜かない矯正にご興味がある方はお気軽にご相談ください。

井上 智裕(いのうえ ともひろ)